すりニンニクでスタミナアップ、疲労回復
疲労回復の代名詞と言えばニンニクです!
そして疲労回復のビタミンと言えばビタミンB1です。
ビタミンB1が無いと解糖系から代謝されたピルビン酸がアセチルCoAに代謝されず、アセチルCoAがTCAサイクルに入らずエネルギーがつくられません。
ビタミンB1はTCA回路でミトコンドリアがエネルギーを作るための重要な役割を担っています。
つまり、ミトコンドリア系のエネルギーを産生するうえで特に重要なビタミンです。
エネルギーを産生するうえで重要なビタミンB1を効率的に利用する方法をお教え致します。
水溶性ビタミンであるビタミンB1を分解されにくくするアリシン
ビタミンB1は水溶性ビタミンのため、血液中を流れ、尿でどんどん出て行きますが、これを上手に貯める方法があります。
これがニンニクの『臭いの成分』であるアリシンを摂る事です。
アリシンはニンニクのアイリンとアリナーゼという酵素が合わさる事でニンニク自分自身を守る為に発生する抗菌、抗カビ成分です。
殺菌力が強く、ニンニク自身も被害に合うため、普段は存在しませんが、ニンニクが虫に食べられたり傷付けられると防御反応としてアイリンとアリナーゼが合わさり発生します。
真菌、カンジダなどにも効果的で、ドイツではアテローム性動脈硬化治療に4,000μmg/1日の摂取を推奨しています。
水虫などの真菌にも効果的です。
アメリカでは、口腔カンジダの治療にもアリシンが処方されていいるほどです。
アリシンは殺菌作用が高くニンニク自身もダメージがある為、アリシンが発生してもすぐに他の成分に変化していきます。
このアリシンはビタミンB1と合わさるとアリチアミンになると腸管からの吸収効率が上がり、さらにビタミンB1を
分解されにくい脂溶性ビタミンB1に変える事で水溶性と違い、体内から流れにくくします。
腸からの吸収率が上がり、体内からの排泄速度が下がるので効率良く持続的にビタミンB1を利用する事ができます。
アリチアミンはチアミナーゼというビタミンB1分解酵素から分解速度を遅らせる事でビタミンB1が体内に長く留まる事ができ、エネルギー生産においても、継続して円滑にエネルギーを作る事が可能になるという事です。
エネルギーが円滑に産生されるという事で疲れにくく、スタミナが増えるのです。
亜鉛・マグネシウム・ビタミンB2不足、銅過剰、カフェイン過多の人には注意が必要
アリチアミンを摂るとノルアドレナリンの分泌が促進される事が分かっています。
ノルアドレナリンは交感神経を優位にし末梢血管を収縮させますが、ニンニクは末梢血管を拡張させる効果があるため、冷えにも効果的と言え、脂肪分解を促進させる効果もあり、ダイエットには効果的となります。
ただし、ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリン、エストロゲンを代謝させる酵素のCOMT(カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ)や、MAO(モノアミン酸化酵素)の働きが悪い人にとっては過剰に交感神経を高める原因になるので、摂取量に注意が必要です。
COMT、MAOの働きを阻害するのがカフェイン、チョコレート、アルコールなどであり、噴火方にキレる人、COMTの補因子であるマグネシウム不足、MAOの補酵素であるVB2不足、亜鉛不足、銅過剰の方などはドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリン、エストロゲンの処理能力が低下しているので、摂り過ぎには注意し、感情をモニタリングしながら摂取量をコントロールし、同時にマグネシウム、亜鉛、ビタミンB2の摂取も意識すると良いです。
生理前のイライラ、PMSが酷い人は生理前のニンニク、カフェイン、チョコレート、アルコールの摂取を控え、マグネシウム、亜鉛の摂取を意識する事をおすすめします。
まとめ
ニンニクはイオウやアリシンを多く含み、豚肉にはビタミンB1が多く含まれています。唐辛子にもビタミンB1は豊富に含まれています。
サムギョプサル食べてスタミナ付ける!
ニンニク、唐辛子、豚肉を多く使う韓国料理でスタミナ付ける!
餃子を食べてスタミナ付ける!
とは、こういった栄養成分が働いているので理に叶っているのですね。
うなぎにもビタミンB1は豊富、かつおにも多いので、かつおのタタキにニンニクをまぶすのは理に叶っていますね。
生ハムにも多いので、イタリアンもニンニク豊富なので、スタミナ料理ですね!
そう考えると、スタミナ料理のイメージが強いものは、ビタミンB1とニンニク豊富!
本能で分かっている感じですね。
アリシンの特徴は『ニオイ』ですので、ニンニク臭が少ない醤油漬け、発酵ニンニク、ニンニク加工品などはアリシンが少ししか含まれていませんのでアリシンの効果は期待できませんが、ニンニクに含まれるイオウやシステインの効果はありますので抗酸化と解毒効果は残っています。
アリシンの効果を得るには、生のニンニクをすり下ろして食べる事で効果を得られます。
ニンニクによるスタミナ効果、健康効果はとても高く、ピラミッドの建築に連れて来られた奴隷はニンニクを与えられ、過酷な労働を乗り越えたと言われています。
ビタミンB1+すりニンニクで
走り続け、踊り続け、働き続け、動き続け、疲れ知らず!
ミトコンドリアも活性化で細胞から健康元気になります!!
アメリカのNCI(国立ガン研究所)発表したガンを予防するといわれる野菜のランキング、デザイナーズフーズピラミッドでもダントツのチャンピオンがニンニクです。
ぜひ、疲れが抜けない時は、豚肉とすり下ろしたニンニクを一緒に食べてスタミナを付けて下さい。
アリシンをサプリメントにする事はとても困難ですが、特殊な製法でアリシンをアテローム性動脈硬化に効果的と言われる量の4,000μmg摂取できるサプリメントパワーガーリックをこちらで購入できます
【小ネタ】ビタミンB1欠乏による脚気の話
お江戸時代の江戸では、白米が高貴でオシャレな食べ物として流行しました。
しかし、現代より食材が質素だった江戸時代、白米だけではビタミンB1が欠乏し、それが理由で脚気に悩まされる人が増え、大問題になりました。
これが通称江戸わずらいです。
日清、日露戦争時代においても戦死者以上に多くの脚気死亡者を出しました。
これは、徴兵制度で兵隊の志気を高めるため白米が支給され、副菜、おかずも少なかった当時、白米ばかり食べる事が原因でビタミンB1が欠乏し、脚気で死んでいく兵隊がとても多くいたのです。
ビタミンB1は糖質代謝に利用されるビタミンであり、白米の糖質代謝に浪費される事で脚気になっていきました。
当時、脚気は感染病だと考えられていましたが、イギリス海軍に留学していた海軍軍医・高木兼寛は欧米に脚気が無いのに注目し、それは西洋食、パン食が原因では無いか?と考え、海軍にパン食を取り入れたが、兵隊がパン食を嫌がるため、パンの原料である小麦に注目し、代わりに麦飯や玄米を取り入れたところ、脚気による死者はほとんどいなくなりました。(海軍カレーの発祥です)
この結果を陸軍にも伝えたところ、当時、陸軍の陸軍軍医総監だった森林太郎(森鴎外)はドイツのコッホ細菌医学研究所に長く留学していた経験から、脚気もあくまで細菌による病気だと考え、貧しい田舎から従軍してくる兵隊は、白米を食べられることが何よりもうれしいのだから、その幸福を奪うべきではないと主張し玄米食を拒み、ましてや日本軍として西洋食を取り入れるなんんて考えられないと主張した結果、脚気による死者が後を絶ちませんでした。
栄養学進歩し分かった事が、玄米の糠、胚芽部分にはビタミン、ミネラルが豊富にあるため、脚気を防ぐ事ができたのです。当時から、病気は食べ物で引き起こり、食べ物で治すという感覚はあったようですね。
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