『アディポネクチン』内臓脂肪燃焼を高める奇跡のホルモン
脂肪を燃やすのに代謝を気にする方がほとんどだと思いますが、
『年齢と共に代謝が悪くなって、痩せにくい』
と、よく聞きます。
これは正しくもあり、間違いでもあります。
基礎代謝を測定するのに体組成計に乗って年齢と身長と性別を入力して出てくる数値を基礎代謝だと思っている方が多いと思いますが、あれは、平均的な目安であり、ご自身の本来の基礎代謝とはまったく関係ありません。
代謝とは、甲状腺ホルモンの働きによってコントロールされているものです。
甲状腺ホルモンの分泌が活発だと代謝が高く、分泌低下だと代謝が悪くなります。
(細かくいうと脳の視床下部のミネラル、タウリン、アミノ酸の状態など様々なものが関わってきます)
代謝を上げる基本として甲状腺ホルモンの働きを整える事が大切です。
これは食生活によって大きく左右されます。
では甲状腺ホルモンの分泌が高いと基礎代謝も高く、脂肪の燃焼も高いかというと、これも細胞やミトコンドリアを守っている細胞膜や、ミトコンドリア膜が酸化劣化していると脂肪の燃焼も悪くなりますし、脂肪細胞を脂肪酸に分解して血中に送り込むホルモン感受性リパーゼ(HSL)という酵素の働きが低下していると脂肪の分解が悪く、代謝も悪くなります。
甲状腺ホルモンについては別の機会に書こうと思います。
今回のテーマは
『どうすれば健康的に脂肪の燃焼を高める事ができるのか?』
をホルモンの視点で考えていきましょう。
奇跡のホルモンと呼ばれる『アディポネクチン』
『アディポネクチン』とはどういったホルモンなのか?
アディポネクチンは脂肪細胞から分泌されるアディポサイトカイン(脂肪細胞から産生・分泌されるさまざまな生理活性物質の総称)の中でも善玉と呼ばれ、
- 脂肪燃焼効果を高める事によって、脂質異常の予防改善
- インスリンの働きをサポートする事で糖尿病の予防改善
- 血管を修復する働きがある事で動脈硬化、脳梗塞の予防改善
- 血管拡張作用によって高血圧の予防改善
- 腫瘍の増殖抑制による制ガン作用
などの働きがあります。
悪玉アディポサイトカインは
- 血栓をつくりやすくする『PAI-1』
- インスリン抵抗性を起こす『TNF-α』『レジスチン』
- 血圧を上げる『アンジオテンシノーゲン』
などがあります。
マウスの実験でアディポネクチンがガン細胞の増殖を抑えた報告や、人でもがんが進行するほどアディポネクチンが低くなり、低アディポネクチン血症の家系を調べるとガンや心筋梗塞で亡くなっているというケースが多く、特に乳がん、大腸がん、前立腺がんが多いというデータから、がんとアディポネクチンの関係性の研究も進められています。
アディポネクチンは皮下脂肪より、内臓脂肪が多いと分泌が低下する事が分かっています。
つまり、内臓脂肪が多いと脂肪も燃えにくくなり、悪玉アディポサイトカインが増えて血液、血管、インスリンの状態に悪影響を及ぼし、これが糖尿病、高血圧、脂質異常、動脈硬化、脳梗塞、ガンなどの様々な生活習慣病の引き金となります。
まさに負のスパイラルです。
反対に内臓脂肪を減らす事は、悪玉アディポサイトカインを減らし善玉アディポサイトカインを増やす事ができ、脂肪も燃えやすくなり、糖尿リスク抑える事ができ、血管も健康になります。
アディポネクチンを増やす5つのポイント
- マグネシウム摂取
- DHA・EPAオイルの摂取
- 運動、有酸素運動
- 高血糖状態を抑える
- ファスティング
が有効となります。
- マグネシウムはアディポネクチンの分泌を促進させ、糖尿の予防などにも有効です。
- DHA・EPAのオメガ3脂肪酸(魚の脂)はアディポネクチンの量を増やしてくれます。
- 運動、有酸素運動はアディポネクチンの分泌を増やしてくれます。
- 血糖が高い状態は脂肪がエネルギーとして使われにくい状態、つまり、脂肪が燃えにくい状態ですので、アディポネクチンの量も減ってきます。
- 反対にファスティング中は糖のエネルギー量が低下している状態ですので、脂肪燃焼を高める事からアディポネクチンの量も増えます。
つまり、この5つのポイントを実行する事で奇跡のホルモンであるアディポネクチンが増え、脂肪が燃えやすく、血管の中も綺麗に掃除され健康を保てるという事です。
血中アディポネクチンの量は基準範囲で4.0μg/ml以上で、慶応義塾大学医学部の実験データで
20代の女性66人の平均が『10.8μg/ml』に対し
100歳以上の長寿者66人の平均値はなんと『20.3μg/ml』と2倍近い数値でした。
つまり、アディポネクチンが多いと長寿と言えるのです。
これは悪玉アディポサイトカインの働きを抑え、血管を綺麗にする事で細胞隅々まで酸素、栄養素が運ばれ、二酸化炭素、老廃物を回収できるからだと考えられます。
アディポネクチンを増やす5つのポイント!
とか、言うのは簡単ですが、では一体、それを実行している田中の数値はどうでしょうか?
ドン!!
24.5μg/ml!!!
ファスティング4日目の数値ですが、かなり高いです!!
糖尿の指標になるHbA1cは5.2%
糖尿のサラブレッド(父は36歳で糖尿に罹り47歳で人工透析、52歳で他界)である私も、今は安心という事ですね。
アディポネクチンのまとめ
田中はお酒をたくさん飲みますが、運動も行い、DHAもサプリで摂取し、夜は炭水化物を抜いて、月に1~2回は3日間~のファスティングを行います。
これはアディポネクチンが高まる生活にあてはまっているので、検査結果でも良い数値を出していますね。
DHAを摂るだけでもぜんぜん違ってきますので、運動、ファスティングが難しい方は、食事からの見直し、サプリメンテーションを行い脂肪が燃えやすい状態をつくる事で太りにくいカラダにする事ができます。
TUKURUにお越し頂ければお近くの検査クリニックをご紹介しますので、一度調べて見るのもダイエットに繋がる手段にもなります。
アディポネクチンが少ないと脂肪が燃えにくいですが、運動を行うと上がる事が分かっています。
食事コントロールと運動は大切ですね。
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断食メガネ 田中裕規 拝
(プロフェッショナル・ファスティングマイスター:1級断食指導士/酵素栄養学協会・認定酵素栄養学指導士)
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