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ファスティング・断食の回復食のおすすめのメニュー

お粥

※2018/06/22 更新※
ファスティング・断食においてもっとも重要なのは回復食です。
回復食を正しくチョイスできるかどうかで、その後の体調も大きく変わってきます。

一般的に回復食は「お粥」と周知されていますが、実はそれは水断食の時の回復食であって、田中式ファスティングメソッドのように、発酵ドリンクを使い梅干しも食べ、マグマソルトを摂りながら行うファスティング・断食において必ずしも回復食でお粥を食べる必要はありません。

では一体、何を食べれば良いのか?
なぜ皆さんファスティング・断食の回復食で失敗(リバウンド)するのか?
それらを踏まえて説明していきます。

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回復食でお粥を食べなくても良い理由

世間一般的にはファスティング・断食の後はお粥を食べるものであって、これが常識とされています。
確かに古来日本ではファスティング・断食の回復食はお粥の上澄みだけをすくった重湯でした。

ファスティングは日本だけでは無く、欧米にもある文化であり、それこそ、キリスト、お釈迦さんの時代にも行われていました。
フランスにも、ドイツにも文化、代替医療、民間療法としてあります。
欧米人がお粥の上澄みを食べているとは考えられませんよね。
ではなぜ、田中は回復食に重湯、お粥を食べなくて良いというのか?
それは「血糖値」が大きく関わっています。

水断食とは、その名の通り、水だけで行う断食で、古来より受け継がれてきた、一種の修行のような断食法です。
水断食では断食中に糖質を摂取しないので、常に、低血糖状態です。

低血糖で死なないように体内ではグルカゴン、アドレナリン、コルチゾール、成長ホルモン、甲状腺ホルモンなどが分泌され、このホルモンの働きで血糖値を上げ、低血糖で死なないように調整します。

このような低血糖の極限の状態で断食を終了し、回復食でいきなり糖質が高い食事を食べるとどうなるでしょうか?

一気に血糖値が上がり、その後すぐに血糖値が下がる事で、乱高下が起き、危険な状態になります。

このような危険な状態を回避する為、古来、断食明けは、お粥の上澄みである重湯を少しずつ食べ、少しずつ糖質を摂り入れ、血糖値を上げていきました。

これが、回復食で重湯を少しずつ食べる大きな理由の一つです。
もし、『胃がびっくりするから胃に優しい重湯から食べ始める』
というのが最大の理由であれば、重湯でなくても、野菜スープ、味噌汁などでも良いはずです。

水断食以外の現代のファスティング・断食法では発酵ドリンクを飲んだり、スムージーで糖質を摂りながら安全に行うファスティング・断食が主流です。

つまり、低血糖による危険と隣り合わせの方法では無く、ある程度の糖質、栄養を摂取しながら行うので、わざわざ回復食で血糖値を調整する為の重湯、お粥を摂る必要は無いのです。

重湯やお粥を摂ることで血糖値が急激に上がり、ファスティングで休んでいた膵臓から元気にインスリンが分泌され、一気に低血糖になる事で危険リスクが高まります。

回復食を食べた途端にフラフラして倒れた!など聞いた事があるかも知れませんが、大抵はこのような理由でフラフラします。

健康な方であれば問題ありませんが、副腎疲労、高ストレスが続いているなど、血糖を上げるホルモンの調整ができない方は低血糖から抜け出せず危険な状態になります。

もし、あなたがお粥や重湯が大好きで、ファスティング・断食後の味覚がリセットされ、何を食べても美味しく感じる時に大好きなお粥や重湯を食べ、お米への感謝の気持ちを高めたいのであれば、重湯・お粥を食べても構いませんが、

『昔からファスティング・断食明けはお粥、重湯と決まっているからお粥を食べるんだっ!』

『みんなそうしているからたべるんだ!』

といって、儀式的に食べる必要は無いです。

特に副腎疲労、普段から低血糖の症状がある方は注意が必要です。

回復食の一番のオススメは腸を綺麗に洗い流すスッキリ大根ですが、お粥を食べたくなった時はお粥を食べ、スッキリ大根が食べたくなったらスッキリ大根を食べ、スムージーが飲みたくなったらスムージーを飲む(食べる?)と臨機応変に回復食を選択して構いません。

ただし、回復食にフルーツだけのスムージーはおすすめしません。
糖質が高い事で、一日中口の中に糖質がまとわりつきサッパリしません。

 

回復食で重湯、お粥はリバウンドの原因

回復食で重湯、お粥をおすすめしないもう一つの理由はリバウンドにあります。

お米はとても美味しいです。
日本人に慣れ親しみ、神様からの恵み物として古来、大切にされてきたお米。
ぬか漬け、麹を作るのにもお米を利用し、その麹を元に味噌、しょう油、お酒、お酢、甘酒ができます。

このようにお米は日本人の食文化に深く根付き、愛され、食されてきました。

ファスティング・断食後は味覚がリセットされ、何を食べても美味しく感じます。
その感動の1食目にお粥を食べると口の中で何ともいえない幸せの甘みが広がり、糖質が脳にβエンドルフィンを分泌させ、これまで感じた事のない快楽に包まれます。時には泪がこぼれ落ちる程に感動します。
そして、腸内細菌が未消化のお米を発酵させる事で短鎖脂肪酸を作り出し、全身のエネルギーにもなり、細胞が喜びます。

お米は素晴らしく美味しい食べ物であり、神様からの素晴らしい頂き物です。
高千穂・天岩戸神社の話によると、初代天皇である神武天皇は稲作を日本中に広め歩いた事で、多くの人を飢餓から救い、飢餓を救ってくれた神様の子どもだろうという事で初代天皇となり、神様として祀られているそうです。
初代天皇以降、天皇は豊穣を祈る政(まつりごと)を行うのみになったので今でも天皇陛下は代々、お米の豊作を誰よりも祈り、日本人にお米という素晴らしい命を与えてくれています。

ファスティングを行う事で、このような感謝の気持ちがより一層高まり、食への感謝の気持ちが今まで以上に深みを増します。

しかし、素晴らしく美味しいお米をついつい食べ過ぎてしまうとこれが体重増加の原因となります。
とても美味しく、細胞も喜びますが一旦食べ出すとなかなか食べる手が止まりません。

ファスティング直後は膵臓がゆっくり休んでいた分、回復食を食べると一気にインスリン分泌が増えます。

回復食後にお粥を食べて、いきなり血糖値を上げ、インスリンの分泌を増やし、お粥の糖質のみの食事で2~3日過ごす事を冷静に考えればリバウンドに繋がる事は一目瞭然です。

回復食でお米を食べ、心から感動したい気持ちを抑え、回復食2~3日目から炭水化物を摂る事でリバウンドを防ぐ事ができます。

ただし、ダイエットを目的としていなくて、スポーツ選手、筋トレをやっている、アスリートなど、体をたくさん動かす場合は回復食1日目から炭水化物を摂る事を勧めています。
筋肉にグリコーゲン(糖=ガソリン)を貯蓄する事も大切です。
インスリンは筋肉にとって重要な同化ホルモンであり、筋肉の合成にとても重要だからです。

 

回復食後に胃が痛くなる

ファスティングは内臓が休まる事で本来の働きを取り戻していきます。

回復食を食べると胃酸の分泌も増える事で、場合によっては胃酸過多で胃が荒れる事があります。

そうならない為にも夕食に大根おろしを食べる事をおすすめします。

大根の抗酸化力と、抗炎症作用で胃を保護する事ができます。

他に、山芋のとろろなどもおすすめです。

 

回復食に何を食べれば良いのか?

回復食はとても大切です。回復食で腸が嫌がる食事を選れぶとファスティングでせっかく綺麗になった腸内環境は乱れ、悪い物を吸収する事になります。

ファスティングの醍醐味は、何も食べない事によって、血液が汚れない事で綺麗な血液が全身の細胞に酸素、栄養素を運び、ミトコンドリアや免疫細胞を新しく生まれ変わらせる事で身体が生まれ変わる事にあります。

つまり、血液の浄化される事で細胞すべてが元気になる事にあります。

断食でせっかく綺麗になった血液を回復食で一気に汚すような食事はもってのほかです。

特に、添加物、加工食品、インスタント、ファミレス、コンビニなどの食品は避け、準備食と同じように、和食を中心に発酵食品、食物繊維、ミネラル、ビタミン、ファイトケミカルが豊富な食事を心がけてください。

グルテンフリー(小麦抜き)はとてもオススメです。

  • ま :豆類、豆富、納豆
  • ご :ごま、ナッツ、発芽させた種
  •  :肉、良質な肉、ジビエなど(ファスティング終了後4日間は食べない)
  • は :発酵食品、漬物、味噌、お酢、梅干し
  • や :野菜
  • さ :魚(ファスティング終了後4日間は食べない)
  • し :しいたけ、きのこ
  • い :芋、穀物、蕎麦
  • わ :わかめ、海藻

回復食期間もシュガーポイントが出て黒くなったバナナ、豆、ゴマ、ナッツ、雑穀を摂ることでドーパミン、セロトニンの分泌が増え、脳神経の働きが活性化する事で頭は冴え、素晴らしいアイディアがどんどん生まれてくる脳になります。

特に大切なのは、発酵食品食物繊維です。

 

グルテンフリー!!小麦グルテンは避ける

小麦グルテンは腸、血液、細胞、脳すべてを乱す物質が含まれます。

例えば輸入小麦なら有機リン系農薬の問題(防カビ、防虫、防腐目的に小麦粉に混ぜ無ければなりません)、脳がボーッとする、集中力を無くす、ダルさが一気に押し寄せる問題などがあります。

できる限り小麦を避ければファスティングによって生まれ変わった感覚を保つ事ができます。

私自身、グルテンフリーでかなりの感動を体感している事と、お客様にグルテンフリーを提案すると、多くの方がグルテンフリー3日目から肌の調子が良くなる事を実感される方が多くいらっしゃいます。

ファスティングとグルテンフリーはホントおすすめです!!

 

重要なのは良く噛む事!!

回復食期間、準備食期間に限らず、よく噛んで食べる事はとても重要です。
よく噛む事で食物がすりつぶされ表面積が大きくなる事で食物と消化液がしっかり交わり、消化が良くなります。

さらに、よく噛む事で消化液の分泌を高め、胃腸の動きも活発になります。
消化が良くなり、胃腸の働きも高まれば未消化物が少なくなり、腸内環境は良い状態になります。

反対に未消化物が多いと、腸の中で腐敗物が多くなり、腐敗ガスが発生し、これが血液に入り、血液を汚し、肝臓、腎臓が浄化に働き、その分余計な疲労が溜まります。

そして咀嚼が増える事でセロトニン神経も活発になり、脳の視床下部の神経群も活発になる事で、様々なホルモンの分泌が高まり、脳が活性化します。
満腹感も高まる事で、食事量の食べ過ぎも防ぐ事ができます。

よく噛む、咀嚼を増やす事は腸内環境の改善、脳の活性化、ホルモンの活性化、食事量の調整すべてにおいて大切な事となります。
さらに「笑顔で食べる」事で、消化液の分泌も高まり、副交感神経が優位になることでさらに内臓の動きが活発になります。

つまり、『笑顔で、食に感謝し、よく噛んで食べる

回復食でこの3つを心掛けると過食に走らず、最高の回復食期間を送る事ができます。

 

まとめ:回復食を失敗・リバウンドさせない5つの約束

ファスティング期間が3日間~10日間程度であれば、回復食期間は最低4日以上取って下さい。
もちろん長ければ長いほど体は喜びます。
最初は生野菜や蒸し野菜からはじめ、4日間は肉、魚、スイーツ、揚げ物、グルテンを避け

  • 発酵食品・ぬか漬け
  • 食物繊維
  • よく噛む
  • 感謝する
  • 笑顔で食べる

この5つを大切にする事で、素晴らしい回復食期間を過ごす事ができます。
これまで回復食で失敗(体重のリバウンド)してきた方なども、この5つを気を付ける事で、これまでと違った回復食期間を過ごす事ができます。

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『食はエンターテイメント!』楽しく、感謝し、良く噛み、良く味わって食べて下さい

 

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リバウンドを防ぐ回復食は?

 

 

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ファスティング・断食・筋トレ・食育の専門家
断食メガネ  田中裕規  拝
(プロフェッショナル・ファスティングマイスター:1級断食指導士/酵素栄養学協会・認定酵素栄養学指導士)
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